2011年6月7日火曜日

環境放射線値は計った方がいいの?

最近ではすっかり趣味が環境放射線値測定になってしまった私ですが、私の仲間はさらにUSBカウンタを使って福島県の複数の場所でリアルタイム測定を行っています。
http://mini.fukushima-nct.ac.jp/fuseken2/
私もFBなどに自分で測定したデータをアップしていますが大きく分けると反応は2つになります。

1.測定してくれてありがとう。今度は自宅に来て測定してください。
2.大きなお世話です。そんなに大きな値が出るはずがありません。風評被害の元になります。

確かに一部専門家の間では一般の素人が測定すると絶対値として不正確になるといわれており、私たちのデータが正確かといわればう~んと首をひねるしかありません。では不正確なデータであれば測定しない方がいいでしょうか?

私個人として環境放射線値を測定している理由は3つです。
1.国や行政の発表している値が本当のデータなのかどうか。
2.日々測定することによって環境放射線値が下がっていることを確認して安心したい、もし再び事故があって急上昇するような場合には早くそれを知りたい。
3.いろいろな場所を計ることによって危険な場所を見つけたり、安全な場所の傾向を知りたい。

確かに1960年代には今よりも環境放射線値は極めて高く、当時排出されたプルトニウムが全世界に散らばっているらしいのですが、当時はこんな知識もなく、今思えば何も危険を感じずに生活し、その結果今の数十倍の放射性セシウムを取り込んでいたようです。(過去の日記参照)それでもそれによって健康を害されたりがんになったりを実感せずに今迄暮らしています。そういう意味では環境放射線値を計らないで、じたばたしないでありのままを受け入れて暮らすのが幸せなのかもしれません。

しかし、残念ながら我々は放射能が今回の事故で広範に放出され、そしてそれは人体に危険を及ぼすかもしれないということを知ってしまっているのです。もう今さら1960年代の知識には戻れません。そうであれば今の状況がどうなっているかを各個人で把握し、それによって対策を図り、知識を深め、より安心した生活を送れるよう努力すべきではないか、少なくともわたしはそう思っています。

「君子危うきに近寄らず」、とはよく言ったものですが、残念ながら今回の事故はその範囲を超えてしまっているのです。であれば、次の格言は「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と行きたいと思うのです。

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