2012年10月23日火曜日

私の3.11


あの日、娘の卒業式でした。たまたま金曜日でお手伝いの先生が来てくれていたので、休みをもらって卒業式にでていました。おそらく、後にも先にも今回だけだろうなあと感激しながら式を終え、家でゆっくりしてもいいはずだったんですが、なんとなく家族を置いて職場に戻ったのが13時。休むはずだった午後の回診を終え、事務室で話をしていたところ突然、事務員の携帯がけたたましく鳴りました。「えー、地震だって・・・」と言われるや否やあの時間。私が座っていた椅子にはすぐ隣にあった大きなFAXが倒れかけていました。
そこからはもう必死。続く余震の中、患者さん、職員の無事を確認、入院患者さんと職員をすべて一階のロビーに集め、とにかく落ち着くまで励ましあいながら、施設の被害を確認。建物そのものはほぼ大丈夫で電気も通っていましたが、水道及び下水の配管は断裂しており、電話もほとんどつながらない状態でした。夜になってとりあえず、患者さんを病室に戻し、できるだけ通常の体制にとしましたが、とにかくいつ余震が襲ってくるかわからず、一歩も病院から出られない状況になりました。
その間、なんとかメールなどで家族と連絡は取れましたが、長男を迎えに行くとのメールがあったっきり一切連絡が途絶えました。ニュースでは渋滞している道路に大津波が押し寄せ、多数の方々が呑み込まれたと伝えており、もしや・・・の気持ちを抱えながらも病院の見回りを繰り返しておりました。結局、再び家族と連絡が取れたのは5時間後でした。
翌日には原発の状態が深刻と伝えられ始めました。メルトダウンしているかどうかなどは分りません。しかし言えることはとにかく外に出るなということ。ちょうど土日だったため、家族全員に一歩も外出禁止と言い渡し、私は病院での勤務を続けていました。3月14日。帰れないでいた大学の先生を何とか帰すことに成功し、夜は自宅に帰りました。夜通し原発関連のニュースを見ながらまんじりともできずに横になっていました。15日になり原発はいよいよ深刻に。家に閉じこもっていた息子、娘をとりあえず病院に連れてきて家族一緒にいられるように。依然水道、下水にはめどが立たず、食事もサトウのご飯だけ。夜には妻も合流し、一家4人で医局で過ごしました。その間も刻々と状況は悪化。最悪核爆発というニュースも流れ出しました。私は何度も妻に子供たちを連れて東京に避難するように話しました。しかし妻は一歩も福島から出たことのない人間、とても心細くて3人ではいけないと拒否され、また子供たちも家族全員じゃないといやだという意見でした。翌16日にはさらに状況は悪化、私も安心して仕事するためにも、家族だけは安全なところにいて欲しい、時間を見つけては会いに行くからと説得し家族を送り出したのが9時30分。その1時間後にはいわき市の環境放射線値は最高値を記録したのでした。
とにかくどうすれば良かったか、今でも答えはありません。結果的には避難まではしなくても良かったのかもしれません。しかし、政府、東電、保安院はどう説明しようと放射能が外に出たのは事実。メルトダウンもあるなあと考えながら、自分の判断でマスクをさせ、自分の判断で外出禁止とし、自分の判断で避難させました。また帰ってくるときも最悪の状況のことは考えながらも家族全員で相談し、いわき市での生活を続けるように決めました。結果はどうあれ、結局家族全員で暮らそうというのが我が家の結論でした。
まだまだ原発は落ち着いていないようで、またまた避難ということもなくはない様子。いまだに避難用グッズは段ボールに入ってます。もうあんな思いをしなくて済むよう、東電さん、菅さん、よろしくお願いしますね!

2012年8月30日木曜日

日本生態系協会の池谷奉文会長(70)のとんでもない発言

http://www.minpo.jp/news/detail/201208303361

>日本生態系協会の池谷奉文会長(70)が東京で開かれた講演会で、東京電力福島第一原発事故を受け「福島の人とは結婚しない方がいい」などと不適切な発言をしたとされる問題で、池谷会長は29日、報道機関に対して講演記録の一部を公表した。記録には不適切とされた発言内容が含まれていた。ただ、池谷会長は「福島の人を差別するようなことは思っていない」と反論した。

また医療者じゃない人間の無責任な知ったかぶり発言。証拠も根拠もなくこれだけの発言をできるということはまさに人格を疑う。ただ騒げば騒ぐほどこんなニュースが広まってしまう。悲しい事です。

2012年8月20日月曜日

ドイツのソーラーパネル業界は壊滅寸前、エネルギー政策の幻想と現実

http://chinshi.blog102.fc2.com/blog-entry-106.html

ドイツ太陽光発電の固定買取価格の引き下げ、全量買取の廃止などからもわかるように、実際のドイツのエネルギー事情はそう単純ではありません。原子力発電の代替になったのは石炭や石油、天然ガスなどを使った火力発電でした。太陽光発電や風力発電では発電量が不安定なためです。

確かに調べれば調べるほど不安定で結局高コストな太陽光発電。理想と現実は違いますね。自然エネルギーを求めるのはいいでしょうが、少なくとも太陽光発電では十分ではないでしょうね。

2012年8月17日金曜日

2012年8月9日木曜日

F1をバルーンで調査!

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_120808_03-j.pdf

なるほど、いろいろ考えてますね。でもこんな写真を見ると、キレイになるにはまだまだかかるなあと実感しました。

2012年7月1日日曜日

4号機、修理完了

http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2012/pdfdata/j120701a-j.pdf

冷却装置が故障していた福島第一原発4号機の使用済み燃料プールですが、すでに修理は完成し、再開しております。温度が上がった!!と心配なさっている方も多いと思うんですが、実はこのぐらいの温度変化はちょくちょくあると思うんですね。

http://twitpic.com/a28adr
(早野先生、お借りしてます<(_ _)>)
当然冬から夏に向かっているので温度は上がっても当然だと思うんですけどいかがでしょうか?アンテナは張っておくことは重要だと思いますが、あの時とは状況は違うと思ってます。

2012年6月19日火曜日

低線量放射線によるDNAへのダメージは皆無―米動物実験

http://kenko100.jp/news/2012/06/18/01

米マサチューセッツ工科大学のWerner Olipitz氏らは、自然放射線の400倍程度の低線量では、DNAへのダメージは全く検出されなかったと、米医学誌「Environmental Health Perspectives」(電子版)に発表した。高線量放射線の影響を当てはめたこれまでの慎重な基準が、今改めて見直されようとしている。


うすうす思っていたことではあり、結果的に山下教授の主張は正しいことが証明されたと思うのですが、低線量放射線ではDNAは損傷されないとこのとです。低分化な生物の方がより損傷されるはずなので、他の生物が元気に生きているのであれば人間も大丈夫だろうなあと思っていましたが、おそらくその推論は正しいということになるのでしょう。

2012年6月18日月曜日

家庭は29%? 電力消費量・割合の考察

http://qqcl25.blog103.fc2.com/blog-entry-1253.html
電力の家庭消費分は28.67%となりました。
>個人的には「家庭に節電を呼び掛けるのもそれなりに大事」だな、と感じました。

そして発電の供給割合がこちら
この中で、石油等、LPG、石炭の3つを合計したものが火力発電に相当します。全体で61.7%という圧倒的なシェアを誇っています。次に多いのが原子力発電。29.2%のシェアがあります。


つまり原子力発電をすべて止めるのであれば3割の節電を達成できればいいということになります。
そして家庭でも3割の節電は大事ですが、それ以外の電力を使う産業、運輸、医療など、すべての電力を
3割節電できれば何とか乗り切れるということ。

テレビは簡単に出来そう。20時間放送しているものを14時間にすれば良い。8時に放送を開始して22時で終了すればOK。
電車も3本に1本、休めば何とか達成できるでしょう。
工場も3割生産を減らせば何とかなる。収益も3割減になるんで人件費も当然3割減はやむを得ない。
医療なんかも当然3割は減らさないとなりません。
これは正直厳しいですが、結局検査、治療を減らさざるを得ません。

消費電力は年々上がっていました。
1980年代までの生活水準まで戻ればそれも達成できるかもしれません。
原子力の危険があることは間違いありません。それから逃れるためにはどうするか。
我々はそれを真剣に考えるときに来ているんだと思います。

東日本太平洋における水産物の出荷規制・操業自粛等の状況について

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/hyouzi/kisei_kekka.html

6/11の時点での水産物の出荷規制、操業自粛の状況です。まだまだいろいろと広範に影響ありますね。出回っているものは大丈夫だと思って食べてますが。

2012年6月7日木曜日

放射線が心配、どこに行ったら安心して暮らせるか?

http://radi-info.com/q-1579/

暮らしの放射線Q&Aです。
>関東では、震災前と同じような生活はもはや無理なのでしょうか。
西日本への移住も考えています。
そして答えが
>なお、概略的にいいますと、大地からの自然放射線レベル(バックグラウンド)は、西日本は関東地方よりも高く、地域や場所によっては群馬県沼田地域(年間、およそ0.3 ミリシーベルト)のレベルの2~3倍程度高くなる場合もあることをご承知置きください。

簡単に言ってしまえば西日本の方が概して環境放射線値は高いということです。広島、長崎の原爆の影響もあるでしょうし、1950年代の核実験の影響もあるでしょう。そして大事なことは今になっても福島よりも高いほどの地域が西日本にあり、そこでは除染などと言うことは一切行われていなくても明らかな健康被害は言われていないということです。多大な経済的負担とストレスを抱えながら結局今よりも高線量の地域に引っ越して・・・となると何も解決にはなりません。転居に関してはそういったこともしっかり考えた上で決めたいですね。

2012年5月2日水曜日

【体内セシウム濃度の比較 : 南相馬WBC vs チェルノブイリWBC vs 福島のイノシシ】

http://twitpic.com/94129a/full

人間でいうとチェルノブイリよりはるかにCs濃度は低いそうですが、福島のイノシシはべらぼうに高いそうですね。こうなってくるとチェルノブイリのイノシシも知りたいと所です。

http://ameblo.jp/housyanou1/entry-11055390076.html

25年たっても1000Bq/kgオーバーのもいるそうですね。

うちの実家の方にはイノシシが出て田んぼを荒してこまります。
イノシシは雑食ですのでキノコ、穀類、野菜、残飯、なんでも食べるでしょうね。つまりイノシシと同じように地面に顔を出している野菜を洗わずに食べるのはよくないってことなんでしょうね。安全な範囲でとれた野菜を洗って食べればチェルノブイリよりもはるかに低くなるってことは覚えておかなければならないと思います。

2012年4月26日木曜日

4号機原子炉建屋は傾いておらず、燃料プールを含め 地震で壊れることはありません

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/info/images/120426_01-j.pdf

いまだにいろいろと取りざたされている4号機ですが、ちょっとした地震で倒れたり、使用済み燃料がこぼれたりする状況ではないと思うんですね。すでにクレーン工事も始まったとか。むしろ前倒しで進む工程にありがたい気持ちになったりしています。本当に現場の方々には感謝しています。

2012年4月4日水曜日

「無人地帯」を福島第一周辺に…復興相が私案

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20120404-OYT1T00150.htm

> 平野氏は、同原発周辺の一部地域について、国が直轄管理する緩衝地域とし、人が住まない事実上の「無人地帯」にしてはどうかと提案したとみられる。佐藤知事らは回答を留保した模様だ。


過去の経緯からいってもバッファを置く形になってしまうでしょう。実際この線から先は危険という一つ手前に安心して生活できるとは思えません、自然公園のような形でバッファを作るべきと考えます。そして出来ればきちんとフェンスを作ること。汚染された動物たちが外に出てこない形にしないと、野生化した動物たちの対応が大変です。いずれにしても落ち着けばバッファを狭めることはできるので、迅速な対応が必要でしょう。

2012年4月3日火曜日

避難家族の元に向かう途中に…高速で事故死

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120402-OYT1T00281.htm

酒井さんは、原発事故のため長野県上田市内に自主避難中の家族の元に向かう途中だった。


低線量被ばくで亡くなった人は一人もいませんが、それを心配したり、それから避難したりして亡くなる人は数多くいます。何が危険なのか、ちゃんと理解して行動しなければこのような悲劇は繰り返す恐れがありますね。

2012年3月21日水曜日

「フクシマのうそ」書き起こし:確かにそうだったんだろうなあ

http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.html

>4号機の使用済み燃料プールには夥しい量の使用済み燃料が入っています。
これをすべて安全に保つためには、燃料プールの増強が必要です
燃料プールのある階の真下に、新しい梁をつけました。
原発はほとんど破壊したといってもいいわけですが
原発が健在だった1年前ですら大地震に耐えられなかった構造で
どうやって次の地震に備えるつもりなのでしょうか?
我々は耐震調査を4号機に限らず全体で行いました。
その結果、問題ないという判断が出ています。
でも地震学者たちは4000ガルまでの地震加速度が測定されていて
これだけの地震に耐えられるだけの原発構造はないと言っています。
半壊状態のフクシマの原発の真下でそのような地震が来ても
全壊することはないと、なぜ確信がもてるのですか?

今休止中の原発とF1は分けて考えないといけないと思います。
原発再稼働の問題は、安全度をどこまで上げるかで決まりますが、
地震の規模に線を引くことなど当然出来ません。
どこまで言っても危険はつきまといますので、どこで線を引くかと言うことです。
100%安全を求めるのであれば当然再稼働は出来ません。
しかし、エネルギーというものはもともと安全なものではないのです。

2012年2月24日金曜日

食品放射性物質 新基準値を了承

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120224/k10013256951000.html

>これについて、24日、開かれた厚生労働省の審議会では、「乳児に、より厳しい基準を設けることは、消費者の安心につながるので適当だ」という意見が出されたほか、「新たな基準の下で、都道府県などの検査がきちんと行われるよう体制を整備すべきだ」といった意見が出され、新たな基準値は正式に了承されました。
なるほどなあ。こうやって基準がどんどん厳しくなった結果が年間1mSvなんですね。

2012年2月16日木曜日

スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果について(中間報告)

http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/111227.html


 農林水産省は、森林における放射性物質の分布状況調査等を進めています。
このたび、独立行政法人 森林総合研究所が、スギの雄花とその内部の花粉に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果(福島県内87箇所)を、中間報告として取りまとめました。
調査の結果、スギの雄花に含まれる放射性セシウム(Cs134+Cs137)の濃度は、最も高いスギ林で1キログラム(乾燥重量)あたり約25万ベクレルとなりました。

こちらで詳しい解説をしてくれています。
あえてセンセーショナルな記事にしなくてもいいのになあ。
花粉一個10ngなのであればそれをどれほど吸い込むか、考えればわかると思うんだけどなあ。

2トップ、福島事故で謝罪「言い訳に時間をかけた」「私は文系で…」:今頃!!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120215-00000605-san-soci
 班目氏は津波や全電源喪失に備える原発の安全指針について「瑕疵(かし)があったと認めざるを得ない。おわびしたい」と謝罪。指針が改善されなかった背景について「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」と言及し、「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」と述べた。


直後から言われていたことですが、今頃!!って感がありますね。


寺坂氏は「私は文系なので、官邸内の対応は理系の次長に任せた」と述べた。


ほう。じゃあ文系なのに就任したと???

2012年2月13日月曜日

2号機温度計は故障=一時「400度超」、周辺30度台-福島第1原発

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012021300721

> 東京電力福島第1原発の2号機原子炉圧力容器底部に3カ所ある温度計のうち、一つが90度超を示していた問題で、東電は13日、故障と考えられると発表した。


ようやく正式発表ですか。まあ普通に考えればそうですよね。よかったよかった。

2012年2月12日日曜日

2号機原子炉圧力容器(RPV)底部ヘッド上部温度計指示値上昇について

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_120212_06-j.pdf

>これまでは、実際に温度が上昇していることを前提として、実態把握、上昇メカニズム及び冷却方法
の検討、対策の実施を行ってきた。
しかしながら、それらから得られた結果は、実際に温度上昇した可能性よりも温度計に不具合が発生
していることを示唆するものが多い

総合的に考えれば故障の可能性が高いとは思うんですが、できるだけ早くはっきりさせてほしいですね。

2012年2月10日金曜日

いわき市内にもモニタリングポストが!

https://fbcdn-sphotos-a.akamaihd.net/hphotos-ak-snc7/429288_282075725192713_100001708641489_718280_1258200562_n.jpg

いわき市医師会前に設置されたモニタリングポストです。リアルタイムで環境放射線値が表示され0.1μSv/h程度みたいですね。これはいい!!

2012年2月6日月曜日

福島第1原発2号機原子炉温度上昇 東京電力、再臨界の可能性はないと発表

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120206-00000743-fnn-bus_all
2号機の圧力容器底部の温度が4日間でおよそ20度上昇し、5日午後には70度を超えたことから、東京電力は格納容器内のガスを採取し、分析を行った。
その結果、核分裂で発生する「キセノン」などが検出されなかったことから、再臨界の可能性はないと説明した。

つまり、水の流れが変わって良くかかっているところとかかっていないところが出てるということか。今回の出来事で良くわかったのはすべてが圧力容器の外に出てしまっているわけではないということ。ある意味よかったかな?ただ、ちゃんと水がかかるようにしてほしいなあ。

2012年1月24日火曜日

福島原発で放射性物質の放出増加:単位の認識を正確に!

http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012012301002368.html:

> 東京電力は23日、福島第1原発1~3号機からの放射性物質の放出量が毎時0・7億ベクレルとなり、昨年12月の同0・6億ベクレルから増加したと発表した。2号機の内視鏡調査の準備や3号機周辺の解体作業で放射性物質が舞い上がったのが原因と東電はみている。

1億ベクレルが100MBqですから医療用の放射性医療品に置き換えてみると
http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/hoshasen/iryo/index.html
このページのGaシンチ一回分に相当する程度ですね。
一日一回Gaシンチを行っている程度の放射性物質ですのでそのような感覚で判断して下さい。

なお、だから漏出していてもいいと言っている訳ではありませんので誤解のないように!

2012年1月23日月曜日

「核燃サイクルは実現困難」 カーター元米大統領

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012012302000018.html
>一方、福島原発事故の日本政府の情報提供などが不十分との指摘がある点に「報道でしか知らないが、私もそういう印象を持った」と指摘。七九年の米スリーマイル島原発事故に取り組んだ経験をもとに情報の透明性、公開性が欠かせないとし「その上で日本が将来の原子力計画を決めることだ」と強調した。

現在、この状況でさらに原子力行政を進めようとするのであれば、その議員の出身地域は積極的に安全な範囲の汚染がれき(汚染していないがれきではありません)を受け入れるべきです。汚染物を福島県内にだけとどめておいて電力だけを甘受しようなどというのはあまりにも虫がよすぎる。

WBCにはこんなにばらつきが!!:早野先生ブログより

http://twitpic.com/8a9eov

>ホールボディーカウンター: 設置場所とメーカーによってこんなに違う.

どうもご専門の方々と一般人との間での放射線に対する感覚の違いがこういう所に出てきてるんですね。WBCがまるでレントゲン撮影かのように考えてると大きな間違い。窓際においたり、室内が汚染されていれば当然バックグラウンドで感作してしまうので不正確になり、していない被ばくが陽性になってしまう可能性があります。不正確なデータなら計らないほうがましということがあります。計るのなら信頼できるようにしなければなりませんね。

2012年1月21日土曜日

もんじゅトラブル、1か月以上公表せず

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120121-00000017-jnn-soci

「もんじゅ」は1995年にナトリウム漏れ事故を起こし、実用化のめどは立っていないため、政府内で廃炉も含めて検討すべきだという意見が出ています。


何十年も前の古い知識で、数十年たてば解決するだろうと高をくくって始めたもんじゅ、2012年になってもコントロールできないもんじゅを続けるかどうかをその古い知識をもとに判断しようというのだからこれは学術的な判断ではないことはたしか。続けたいという人は当然30年前のクルマに乗ってるんでしょうね??

2012年1月20日金曜日

福島のセシウムの沈降物が増えたのは??

まずはこれをどうぞ


定時降下物環境放射能測定結

http://www.pref.fukushima.jp/j/koukabutsu23.pdf

一目でわかるのは1月2日と1月15日にセシウムがそれぞれ著しく上昇していることが分かります。
しかしヨウ素が増加していないのでF1からの新しい放射能漏れではないと思われます。

そしてこれを
県北地方 環境放射能測定結果
http://www.pref.fukushima.jp/j/zenken319.pdf
極端にセシウムの沈降物が増えている割には環境放射線値に変わりがなく、福島市役所(信夫山のふもとですぐ近くに稲荷神社があります)はほぼ同じ、他のところは漸減していると思います。沈降物が増えて環境放射線値が減るってのはおかしいですよね。

ちなみに1/2の件に関してはこんなプレス発表があります。
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/01/post_2934.html

暮れはごみ焼却炉も止まってるのでそれからってのも考えにくいでしょうし、
ましてや他県でのがれき焼却によって福島市だけセシウムが沈降するってのは考えにくいと思います。
やっぱり風による巻き上げじゃないでしょうかねえ。

こんな解説もあります。
ご覧ください。
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-543.html

セシウム飛散の原因(速報):武田教授ブログより

http://takedanet.com/2012/01/4_ba65.html

各地で瓦礫やゴミが燃やされています。この煙突からでている煙の測定が行われていませんので、きわめて危険です。自治体の市長は「お金がもらえるから、福島の人を助けるフリをして受け入れる」と言っていますが、福島は瓦礫の処理設備が必要で、他の自治体が瓦礫の受け入れをすることは、福島の人を苦しめ、汚染を拡大します。


だんだん書かなくなってきたし、言いっぱなしの状況ですね。読んで意味がわからないのは私の読解力がないからなんでしょうね?福島以外のがれきを焼却してセシウムがとぶ?そしてそれが福島の人を苦しめる??なんかわからないなあ。

2012年1月19日木曜日

福島の食事、1日4ベクレル 被曝、国基準の40分の1:受け止め方に注意!!

http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY201201180799.html

>。福島県では3食で4.01ベクレル、関東地方で0.35ベクレル、西日本でほとんど検出されないなど、東京電力福島第一原発からの距離で差があった。福島の水準の食事を1年間食べた場合、人体の内部被曝(ひばく)線量は、4月から適用される国の新基準で超えないよう定められた年間被曝線量の40分の1にとどまっていた

こう書いてあると福島が最も危険で関西は安全と受け止める方もいるかと思いますが、医学的にはどれも問題ない範囲と理解しています。たとえば血圧で140以下が正常とした場合、関西では120、関東で124、福島で128ということと近いのではないでしょうか?書く側も誤解を招かない書き方をしていただきたいと思います。

朝日新聞では
> 調査した京都大医学研究科の小泉昭夫教授は「福島のセシウム量でも十分低く、健康影響を心配するほどのレベルではなかった」と話している。

と書いてあるのでまあいいでしょうか。それにしてもやっぱり記事って社の意見としては書かないんですね(^^ゞ

2012年1月11日水曜日

陰膳方式による実際の食事に含まれる放射性物質測定

http://www.fukushima.coop/info/important/detail.php?d=843f890fb45ed00f21cd9513a5bf07be0d46684e

(2)測定結果値の概要
a)11名中、1キログラムあたり1ベクレル以上のセシウムが検出されたのは三世帯ありました。他の8世帯は放射性セシウムが含まれていたとしても1キログラム当たり1ベクレル未満であることを示しています)
b)最も多くの放射性セシウムを検出した世帯の食事に含まれるセシウム137とセシウム134の量は1キログラムあたりそれぞれ2.4ベクレルと2.0ベクレルでした。この量は、11世帯いずれでも検出されている放射性カリウム(カリウム40)の変動幅(1キログラム当たり20ベクレル~40ベクレル)のほぼ10分の1程度でした。
c)仮に今回測定した食事と同じ食事を1年間続けた場合の放射性セシウムの実効線量(内部ひばく量)を計算すると、年間合計約0.01ミリシーベルト~0.05ミリシーベ以下となります。

もっとも多くセシウムを検出した家庭でもカリウム40の10分の1だそうですが、この値は1960年代の核実験が多く行われていたころの日本と同じ程度とのことです。
今後さらに検査を行ってくれるということですので要チェックですね。コープさんどうもありがとうございます。<(_ _)>

2012年1月9日月曜日

教授だからと言って人格者とは限らない!

http://togetter.com/li/233514

まとめweb

http://skepticswiki-jp.org/wiki.cgi?page=%C1%E1%C0%EE%CD%B3%B5%AA%C9%D7%A1%A1%A1%CA%C5%EC%C6%FC%CB%DC%C2%E7%BF%CC%BA%D2%A1%CB

な~んだ。結局は自分が少しでもセシウムが入っているコメを口にしたくないから偉そうなことを言ってるのか!県民がどうとか、国がどうとか言ってますが結局は自分さえよければの方だったんですね。

福島第1原発:「子供守りたい」…苦闘する母子避難者

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/archive/news/2012/01/08/20120108k0000e040140000c.html?inb=ra

言えることは直近の作業員の方々以外でいまだ放射能リスクで亡くなられた方はいませんが、自ら命を絶たれたり、それ以外の事故、疾患で亡くなられた方は数多くいらっしゃるということ。生活を送る上のリスクは放射能だけではなく、それ以外の数多くのリスクのことも考えなくてはならないと思います。

2012年1月6日金曜日

1/2~1/3に福島でセシウムの降下量が急増!?

http://togetter.com/li/237182

まずはこの表をよくご覧ください。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2474357.jpg

新たに何かあったのであれば放射性ヨウ素が当然増加するわけですが、それがありませんね。
そして福島市以外の地域や福島第一原発でも異常がないとすれば福島市でのセシウムの巻き上げ再沈降ではないかと思うんですがいかがでしょうか?

特に大みそかから元旦にかけ乾燥した空気の中帰省や初詣で巻き上げられたほこりまみれの
セシウムが再沈降したのでは?と考えてます。
特に1/2からは風向きが北西に変わってます。
http://www.filldike.sakura.ne.jp/fks/index.php
こちらには近辺の方が初詣に行く中野不動尊があるんですが、考えすぎでしょうか?
いずれにしても福島市だけでの再上昇、特にセシウムだけというのであれば、すわっ!再臨界!!
などと大騒ぎするのはちょっと早とちりではないかと・・・(^^ゞ

2012年1月5日木曜日

原発事故以前に書かれた放射線リスクの話:事故後と変わらない

http://www.takeda-foundation.jp/cafe2005/cafe_rep_200912_p01.html

元長崎大学医学部教授、長瀧重信先生のお話が載っています。2009年に話されたものですが、とても分かりやすいです。特に子供に対する影響に関しては分かりやすく解説していただいています。
http://www.takeda-foundation.jp/cafe2005/cafe_rep_200912_p06.html

チェルノブイリ事故後死産が増えたのは奇形を心配したための堕胎が多いんですね。それを数字だけ見て死産ととらえないようにしなければなりません。むしろそのリスクを正確に把握しないと、せっかくの命を・・・ということにもなりかねません。原発周囲でも無事出産のニュースが届いています。そのことからも危険あおりにに惑わされないようにしなければならないと思います。

2012年1月4日水曜日

1.1 朝まで生テレビを見て

郡山市から放送された朝まで生テレビを見た感想を。

1.与党議員が最初から影が薄い。あまりにも発言に重みがない。
2.森議員が一生懸命なのはよくわかる。しかしあまり与党の責任追及にのみ走ると足の引っ張り合いにしか見えない。
3.高妻教授の発言は控えめだが的を得ている。特に山本太郎氏に「何Bq以下なら安心して食べられますか?」との質問は今の危険煽りの方々に是非考えてもらいたい質問である。
4.最も印象に残ったのか郡山在住の方の発言で「放射線リスクのみがリスクではなく、生きていくためのさまざまなリスクのうちの一つでしかない。我々残っている市民は放射線リスクが0か100かではなく、その間を自分なりに判断して決断して残っている。今の問題は避難したくてもできない人、したくないのに避難を余儀なくされている人、そして避難した人と残った人の間に軋轢があることだ」確かにそうである。
5.山本太郎氏は感情論だけでなく、具体的にどのくらいなら安全、どこからが危険ということを自分なりに考えてから発言してほしい。その上で、子供と一緒に福島県で暮す決断をした親の気持ちを考えるべきである。
6.ネットでは田原氏に対して責めるような意見も見られるが、現在、いろいろなマスメディアの番組でこれからの福島を考えた番組作りをしているのは田原氏だけである。他のマスコミはあの時どうだったとか、誰が悪かったなどと後ろ向きな内容ばかりで、かえって現在の福島県の問題がおきざりになってしまっているということに気づくべきである。県民や避難の方々も感情的な発言をしても何の解決にもならず、むしろ建設的な要求を出すべきだと考える。
7.一貫して福島県が前に出てこない。県知事しかり、県議しかり、県庁しかり。

私の印象としては田原氏は山本氏、上杉氏を理解しながらも反対の意見を持っていると思う。対極の意見をもつもの同士を常に議論の場に上げる姿勢は十分評価したいと思っている。

東京電力福島第一原発4号機燃料プール水位低下

http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/7cd6a59f3d6942d051d2f5171d1f102a


>東京電力福島第一原発4号機で、燃料プールの横のタンクの水位が異常な速さで低下していることを確認した件で、原因は元日の地震によって収納スペースの原子炉ウェルと、プールの間の隙間に変化が生じたために水位が低下したと発表した。

>元日の夕方、4号機の使用済み燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が通常よりも速く減少していたことが確認されていた。

>東電によると、スキマサージタンクの水位低下に相当する減少量と、原子炉ウェル水位上昇に相当する増加量がほぼ同等だったという。そのため地震が原因で、両方の間の隙間の状態に何らかの変化が生じたと見ている。
原子炉ウェルとは、原子炉圧力容器および原子炉格納容器の蓋を収納している空間で、定期検査中はこの空間を満水状態にし、燃料交換などを行う。


まだまだ油断できませんね。地震が来るたび4号機が心配になりそうです。補強工事はされていると思うんですが十分ではないんでしょうね。

あけましておめでとうございます。

昨年はたいへんな年でした。原発事故を契機に否が応でも放射能関連の勉強をさせられ、少しでもと情報発信しながら年を越しました。最近では落ち着いてきたため、更新もまばらになりましたが、まだまだ安心は出来ないようですね。必要に応じて、本業を圧迫しない程度に更新していきたいと思います。今年もよろしくお願いします。