2012年1月24日火曜日

福島原発で放射性物質の放出増加:単位の認識を正確に!

http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012012301002368.html:

> 東京電力は23日、福島第1原発1~3号機からの放射性物質の放出量が毎時0・7億ベクレルとなり、昨年12月の同0・6億ベクレルから増加したと発表した。2号機の内視鏡調査の準備や3号機周辺の解体作業で放射性物質が舞い上がったのが原因と東電はみている。

1億ベクレルが100MBqですから医療用の放射性医療品に置き換えてみると
http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/hoshasen/iryo/index.html
このページのGaシンチ一回分に相当する程度ですね。
一日一回Gaシンチを行っている程度の放射性物質ですのでそのような感覚で判断して下さい。

なお、だから漏出していてもいいと言っている訳ではありませんので誤解のないように!

2012年1月23日月曜日

「核燃サイクルは実現困難」 カーター元米大統領

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012012302000018.html
>一方、福島原発事故の日本政府の情報提供などが不十分との指摘がある点に「報道でしか知らないが、私もそういう印象を持った」と指摘。七九年の米スリーマイル島原発事故に取り組んだ経験をもとに情報の透明性、公開性が欠かせないとし「その上で日本が将来の原子力計画を決めることだ」と強調した。

現在、この状況でさらに原子力行政を進めようとするのであれば、その議員の出身地域は積極的に安全な範囲の汚染がれき(汚染していないがれきではありません)を受け入れるべきです。汚染物を福島県内にだけとどめておいて電力だけを甘受しようなどというのはあまりにも虫がよすぎる。

WBCにはこんなにばらつきが!!:早野先生ブログより

http://twitpic.com/8a9eov

>ホールボディーカウンター: 設置場所とメーカーによってこんなに違う.

どうもご専門の方々と一般人との間での放射線に対する感覚の違いがこういう所に出てきてるんですね。WBCがまるでレントゲン撮影かのように考えてると大きな間違い。窓際においたり、室内が汚染されていれば当然バックグラウンドで感作してしまうので不正確になり、していない被ばくが陽性になってしまう可能性があります。不正確なデータなら計らないほうがましということがあります。計るのなら信頼できるようにしなければなりませんね。

2012年1月21日土曜日

もんじゅトラブル、1か月以上公表せず

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120121-00000017-jnn-soci

「もんじゅ」は1995年にナトリウム漏れ事故を起こし、実用化のめどは立っていないため、政府内で廃炉も含めて検討すべきだという意見が出ています。


何十年も前の古い知識で、数十年たてば解決するだろうと高をくくって始めたもんじゅ、2012年になってもコントロールできないもんじゅを続けるかどうかをその古い知識をもとに判断しようというのだからこれは学術的な判断ではないことはたしか。続けたいという人は当然30年前のクルマに乗ってるんでしょうね??

2012年1月20日金曜日

福島のセシウムの沈降物が増えたのは??

まずはこれをどうぞ


定時降下物環境放射能測定結

http://www.pref.fukushima.jp/j/koukabutsu23.pdf

一目でわかるのは1月2日と1月15日にセシウムがそれぞれ著しく上昇していることが分かります。
しかしヨウ素が増加していないのでF1からの新しい放射能漏れではないと思われます。

そしてこれを
県北地方 環境放射能測定結果
http://www.pref.fukushima.jp/j/zenken319.pdf
極端にセシウムの沈降物が増えている割には環境放射線値に変わりがなく、福島市役所(信夫山のふもとですぐ近くに稲荷神社があります)はほぼ同じ、他のところは漸減していると思います。沈降物が増えて環境放射線値が減るってのはおかしいですよね。

ちなみに1/2の件に関してはこんなプレス発表があります。
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/01/post_2934.html

暮れはごみ焼却炉も止まってるのでそれからってのも考えにくいでしょうし、
ましてや他県でのがれき焼却によって福島市だけセシウムが沈降するってのは考えにくいと思います。
やっぱり風による巻き上げじゃないでしょうかねえ。

こんな解説もあります。
ご覧ください。
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-543.html

セシウム飛散の原因(速報):武田教授ブログより

http://takedanet.com/2012/01/4_ba65.html

各地で瓦礫やゴミが燃やされています。この煙突からでている煙の測定が行われていませんので、きわめて危険です。自治体の市長は「お金がもらえるから、福島の人を助けるフリをして受け入れる」と言っていますが、福島は瓦礫の処理設備が必要で、他の自治体が瓦礫の受け入れをすることは、福島の人を苦しめ、汚染を拡大します。


だんだん書かなくなってきたし、言いっぱなしの状況ですね。読んで意味がわからないのは私の読解力がないからなんでしょうね?福島以外のがれきを焼却してセシウムがとぶ?そしてそれが福島の人を苦しめる??なんかわからないなあ。

2012年1月19日木曜日

福島の食事、1日4ベクレル 被曝、国基準の40分の1:受け止め方に注意!!

http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY201201180799.html

>。福島県では3食で4.01ベクレル、関東地方で0.35ベクレル、西日本でほとんど検出されないなど、東京電力福島第一原発からの距離で差があった。福島の水準の食事を1年間食べた場合、人体の内部被曝(ひばく)線量は、4月から適用される国の新基準で超えないよう定められた年間被曝線量の40分の1にとどまっていた

こう書いてあると福島が最も危険で関西は安全と受け止める方もいるかと思いますが、医学的にはどれも問題ない範囲と理解しています。たとえば血圧で140以下が正常とした場合、関西では120、関東で124、福島で128ということと近いのではないでしょうか?書く側も誤解を招かない書き方をしていただきたいと思います。

朝日新聞では
> 調査した京都大医学研究科の小泉昭夫教授は「福島のセシウム量でも十分低く、健康影響を心配するほどのレベルではなかった」と話している。

と書いてあるのでまあいいでしょうか。それにしてもやっぱり記事って社の意見としては書かないんですね(^^ゞ

2012年1月11日水曜日

陰膳方式による実際の食事に含まれる放射性物質測定

http://www.fukushima.coop/info/important/detail.php?d=843f890fb45ed00f21cd9513a5bf07be0d46684e

(2)測定結果値の概要
a)11名中、1キログラムあたり1ベクレル以上のセシウムが検出されたのは三世帯ありました。他の8世帯は放射性セシウムが含まれていたとしても1キログラム当たり1ベクレル未満であることを示しています)
b)最も多くの放射性セシウムを検出した世帯の食事に含まれるセシウム137とセシウム134の量は1キログラムあたりそれぞれ2.4ベクレルと2.0ベクレルでした。この量は、11世帯いずれでも検出されている放射性カリウム(カリウム40)の変動幅(1キログラム当たり20ベクレル~40ベクレル)のほぼ10分の1程度でした。
c)仮に今回測定した食事と同じ食事を1年間続けた場合の放射性セシウムの実効線量(内部ひばく量)を計算すると、年間合計約0.01ミリシーベルト~0.05ミリシーベ以下となります。

もっとも多くセシウムを検出した家庭でもカリウム40の10分の1だそうですが、この値は1960年代の核実験が多く行われていたころの日本と同じ程度とのことです。
今後さらに検査を行ってくれるということですので要チェックですね。コープさんどうもありがとうございます。<(_ _)>

2012年1月9日月曜日

教授だからと言って人格者とは限らない!

http://togetter.com/li/233514

まとめweb

http://skepticswiki-jp.org/wiki.cgi?page=%C1%E1%C0%EE%CD%B3%B5%AA%C9%D7%A1%A1%A1%CA%C5%EC%C6%FC%CB%DC%C2%E7%BF%CC%BA%D2%A1%CB

な~んだ。結局は自分が少しでもセシウムが入っているコメを口にしたくないから偉そうなことを言ってるのか!県民がどうとか、国がどうとか言ってますが結局は自分さえよければの方だったんですね。

福島第1原発:「子供守りたい」…苦闘する母子避難者

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/archive/news/2012/01/08/20120108k0000e040140000c.html?inb=ra

言えることは直近の作業員の方々以外でいまだ放射能リスクで亡くなられた方はいませんが、自ら命を絶たれたり、それ以外の事故、疾患で亡くなられた方は数多くいらっしゃるということ。生活を送る上のリスクは放射能だけではなく、それ以外の数多くのリスクのことも考えなくてはならないと思います。

2012年1月6日金曜日

1/2~1/3に福島でセシウムの降下量が急増!?

http://togetter.com/li/237182

まずはこの表をよくご覧ください。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2474357.jpg

新たに何かあったのであれば放射性ヨウ素が当然増加するわけですが、それがありませんね。
そして福島市以外の地域や福島第一原発でも異常がないとすれば福島市でのセシウムの巻き上げ再沈降ではないかと思うんですがいかがでしょうか?

特に大みそかから元旦にかけ乾燥した空気の中帰省や初詣で巻き上げられたほこりまみれの
セシウムが再沈降したのでは?と考えてます。
特に1/2からは風向きが北西に変わってます。
http://www.filldike.sakura.ne.jp/fks/index.php
こちらには近辺の方が初詣に行く中野不動尊があるんですが、考えすぎでしょうか?
いずれにしても福島市だけでの再上昇、特にセシウムだけというのであれば、すわっ!再臨界!!
などと大騒ぎするのはちょっと早とちりではないかと・・・(^^ゞ

2012年1月5日木曜日

原発事故以前に書かれた放射線リスクの話:事故後と変わらない

http://www.takeda-foundation.jp/cafe2005/cafe_rep_200912_p01.html

元長崎大学医学部教授、長瀧重信先生のお話が載っています。2009年に話されたものですが、とても分かりやすいです。特に子供に対する影響に関しては分かりやすく解説していただいています。
http://www.takeda-foundation.jp/cafe2005/cafe_rep_200912_p06.html

チェルノブイリ事故後死産が増えたのは奇形を心配したための堕胎が多いんですね。それを数字だけ見て死産ととらえないようにしなければなりません。むしろそのリスクを正確に把握しないと、せっかくの命を・・・ということにもなりかねません。原発周囲でも無事出産のニュースが届いています。そのことからも危険あおりにに惑わされないようにしなければならないと思います。

2012年1月4日水曜日

1.1 朝まで生テレビを見て

郡山市から放送された朝まで生テレビを見た感想を。

1.与党議員が最初から影が薄い。あまりにも発言に重みがない。
2.森議員が一生懸命なのはよくわかる。しかしあまり与党の責任追及にのみ走ると足の引っ張り合いにしか見えない。
3.高妻教授の発言は控えめだが的を得ている。特に山本太郎氏に「何Bq以下なら安心して食べられますか?」との質問は今の危険煽りの方々に是非考えてもらいたい質問である。
4.最も印象に残ったのか郡山在住の方の発言で「放射線リスクのみがリスクではなく、生きていくためのさまざまなリスクのうちの一つでしかない。我々残っている市民は放射線リスクが0か100かではなく、その間を自分なりに判断して決断して残っている。今の問題は避難したくてもできない人、したくないのに避難を余儀なくされている人、そして避難した人と残った人の間に軋轢があることだ」確かにそうである。
5.山本太郎氏は感情論だけでなく、具体的にどのくらいなら安全、どこからが危険ということを自分なりに考えてから発言してほしい。その上で、子供と一緒に福島県で暮す決断をした親の気持ちを考えるべきである。
6.ネットでは田原氏に対して責めるような意見も見られるが、現在、いろいろなマスメディアの番組でこれからの福島を考えた番組作りをしているのは田原氏だけである。他のマスコミはあの時どうだったとか、誰が悪かったなどと後ろ向きな内容ばかりで、かえって現在の福島県の問題がおきざりになってしまっているということに気づくべきである。県民や避難の方々も感情的な発言をしても何の解決にもならず、むしろ建設的な要求を出すべきだと考える。
7.一貫して福島県が前に出てこない。県知事しかり、県議しかり、県庁しかり。

私の印象としては田原氏は山本氏、上杉氏を理解しながらも反対の意見を持っていると思う。対極の意見をもつもの同士を常に議論の場に上げる姿勢は十分評価したいと思っている。

東京電力福島第一原発4号機燃料プール水位低下

http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/7cd6a59f3d6942d051d2f5171d1f102a


>東京電力福島第一原発4号機で、燃料プールの横のタンクの水位が異常な速さで低下していることを確認した件で、原因は元日の地震によって収納スペースの原子炉ウェルと、プールの間の隙間に変化が生じたために水位が低下したと発表した。

>元日の夕方、4号機の使用済み燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が通常よりも速く減少していたことが確認されていた。

>東電によると、スキマサージタンクの水位低下に相当する減少量と、原子炉ウェル水位上昇に相当する増加量がほぼ同等だったという。そのため地震が原因で、両方の間の隙間の状態に何らかの変化が生じたと見ている。
原子炉ウェルとは、原子炉圧力容器および原子炉格納容器の蓋を収納している空間で、定期検査中はこの空間を満水状態にし、燃料交換などを行う。


まだまだ油断できませんね。地震が来るたび4号機が心配になりそうです。補強工事はされていると思うんですが十分ではないんでしょうね。

あけましておめでとうございます。

昨年はたいへんな年でした。原発事故を契機に否が応でも放射能関連の勉強をさせられ、少しでもと情報発信しながら年を越しました。最近では落ち着いてきたため、更新もまばらになりましたが、まだまだ安心は出来ないようですね。必要に応じて、本業を圧迫しない程度に更新していきたいと思います。今年もよろしくお願いします。