2013年3月11日月曜日

H25.3.11に

 二年間も立っているのにここにいるとまだ会話の中心は震災、原発、復興だなあと改めて思う。自分の中では放射能に関してはもう決着がついているのでそれ以来はそれほど考えなくなっている。震災に関してもそれほど思い起こすことはない。時々特集されるテレビ番組を除いては。原発や震災は過去のこと。
 ただ復興は違う。いまだに先の見えない仮設住宅に避難されている方々、作業をしていただいている方々、そして彼らをサポートすべきいわき市のインフラ、特に医療状況を考えるととにかく答えがでないけど悩む。自分の中では続けること、それを一番としている。何事もなくいわきで生活して、いわきのために役立つために働く。無理をして途中で投げ出すことがないように。少しずつでも前に進めるように。

2012年10月23日火曜日

私の3.11


あの日、娘の卒業式でした。たまたま金曜日でお手伝いの先生が来てくれていたので、休みをもらって卒業式にでていました。おそらく、後にも先にも今回だけだろうなあと感激しながら式を終え、家でゆっくりしてもいいはずだったんですが、なんとなく家族を置いて職場に戻ったのが13時。休むはずだった午後の回診を終え、事務室で話をしていたところ突然、事務員の携帯がけたたましく鳴りました。「えー、地震だって・・・」と言われるや否やあの時間。私が座っていた椅子にはすぐ隣にあった大きなFAXが倒れかけていました。
そこからはもう必死。続く余震の中、患者さん、職員の無事を確認、入院患者さんと職員をすべて一階のロビーに集め、とにかく落ち着くまで励ましあいながら、施設の被害を確認。建物そのものはほぼ大丈夫で電気も通っていましたが、水道及び下水の配管は断裂しており、電話もほとんどつながらない状態でした。夜になってとりあえず、患者さんを病室に戻し、できるだけ通常の体制にとしましたが、とにかくいつ余震が襲ってくるかわからず、一歩も病院から出られない状況になりました。
その間、なんとかメールなどで家族と連絡は取れましたが、長男を迎えに行くとのメールがあったっきり一切連絡が途絶えました。ニュースでは渋滞している道路に大津波が押し寄せ、多数の方々が呑み込まれたと伝えており、もしや・・・の気持ちを抱えながらも病院の見回りを繰り返しておりました。結局、再び家族と連絡が取れたのは5時間後でした。
翌日には原発の状態が深刻と伝えられ始めました。メルトダウンしているかどうかなどは分りません。しかし言えることはとにかく外に出るなということ。ちょうど土日だったため、家族全員に一歩も外出禁止と言い渡し、私は病院での勤務を続けていました。3月14日。帰れないでいた大学の先生を何とか帰すことに成功し、夜は自宅に帰りました。夜通し原発関連のニュースを見ながらまんじりともできずに横になっていました。15日になり原発はいよいよ深刻に。家に閉じこもっていた息子、娘をとりあえず病院に連れてきて家族一緒にいられるように。依然水道、下水にはめどが立たず、食事もサトウのご飯だけ。夜には妻も合流し、一家4人で医局で過ごしました。その間も刻々と状況は悪化。最悪核爆発というニュースも流れ出しました。私は何度も妻に子供たちを連れて東京に避難するように話しました。しかし妻は一歩も福島から出たことのない人間、とても心細くて3人ではいけないと拒否され、また子供たちも家族全員じゃないといやだという意見でした。翌16日にはさらに状況は悪化、私も安心して仕事するためにも、家族だけは安全なところにいて欲しい、時間を見つけては会いに行くからと説得し家族を送り出したのが9時30分。その1時間後にはいわき市の環境放射線値は最高値を記録したのでした。
とにかくどうすれば良かったか、今でも答えはありません。結果的には避難まではしなくても良かったのかもしれません。しかし、政府、東電、保安院はどう説明しようと放射能が外に出たのは事実。メルトダウンもあるなあと考えながら、自分の判断でマスクをさせ、自分の判断で外出禁止とし、自分の判断で避難させました。また帰ってくるときも最悪の状況のことは考えながらも家族全員で相談し、いわき市での生活を続けるように決めました。結果はどうあれ、結局家族全員で暮らそうというのが我が家の結論でした。
まだまだ原発は落ち着いていないようで、またまた避難ということもなくはない様子。いまだに避難用グッズは段ボールに入ってます。もうあんな思いをしなくて済むよう、東電さん、菅さん、よろしくお願いしますね!

2012年8月30日木曜日

日本生態系協会の池谷奉文会長(70)のとんでもない発言

http://www.minpo.jp/news/detail/201208303361

>日本生態系協会の池谷奉文会長(70)が東京で開かれた講演会で、東京電力福島第一原発事故を受け「福島の人とは結婚しない方がいい」などと不適切な発言をしたとされる問題で、池谷会長は29日、報道機関に対して講演記録の一部を公表した。記録には不適切とされた発言内容が含まれていた。ただ、池谷会長は「福島の人を差別するようなことは思っていない」と反論した。

また医療者じゃない人間の無責任な知ったかぶり発言。証拠も根拠もなくこれだけの発言をできるということはまさに人格を疑う。ただ騒げば騒ぐほどこんなニュースが広まってしまう。悲しい事です。

2012年8月20日月曜日

ドイツのソーラーパネル業界は壊滅寸前、エネルギー政策の幻想と現実

http://chinshi.blog102.fc2.com/blog-entry-106.html

ドイツ太陽光発電の固定買取価格の引き下げ、全量買取の廃止などからもわかるように、実際のドイツのエネルギー事情はそう単純ではありません。原子力発電の代替になったのは石炭や石油、天然ガスなどを使った火力発電でした。太陽光発電や風力発電では発電量が不安定なためです。

確かに調べれば調べるほど不安定で結局高コストな太陽光発電。理想と現実は違いますね。自然エネルギーを求めるのはいいでしょうが、少なくとも太陽光発電では十分ではないでしょうね。

2012年8月17日金曜日

2012年8月9日木曜日

F1をバルーンで調査!

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_120808_03-j.pdf

なるほど、いろいろ考えてますね。でもこんな写真を見ると、キレイになるにはまだまだかかるなあと実感しました。

2012年7月1日日曜日

4号機、修理完了

http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2012/pdfdata/j120701a-j.pdf

冷却装置が故障していた福島第一原発4号機の使用済み燃料プールですが、すでに修理は完成し、再開しております。温度が上がった!!と心配なさっている方も多いと思うんですが、実はこのぐらいの温度変化はちょくちょくあると思うんですね。

http://twitpic.com/a28adr
(早野先生、お借りしてます<(_ _)>)
当然冬から夏に向かっているので温度は上がっても当然だと思うんですけどいかがでしょうか?アンテナは張っておくことは重要だと思いますが、あの時とは状況は違うと思ってます。