2011年5月31日火曜日

使用済核燃料で原発が止まる:河野太郎氏ブログより

http://www.taro.org/2011/05/post-1017.php

あまり政治的なことは載せたくはないんですが、とにかくこの件に関しては河野氏の言っていることは妥当であり、素直に応援したい。原発を止めることに対して経済に対する影響を懸念している政治家も多数いるようですが、国土、国民を失っては経済どころではないでしょう。「経済が日本を殺す!」ということにもなりかねません。

放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)報告:20mSv/hの根拠!

http://www.greenaction-japan.org/internal/110523_IRSN_drph2011-10.pdf

内容は難しいんですが、わからないなりにとにかく読んでいくと20mSv/hの妥当性、日本政府の指示の妥当性が示されています。読んでみればミクロな話ではなくあくまでもマクロな公衆衛生に基づいた結論です。確かに大所高所に立てばそうでしょうし、国も論理的な手続きによって決定したということもわかるんですが、低い方がいいに決まってますしねえ。いずれにしても避難までの期間を3か月以内にするということも重要ということです。

2号機プールの冷却装置完成!

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110531/k10013233241000.html

ようやくここまで来ました(>_<)とにかく循環型の冷却装置を増やしていかないと汚染水だけが増えていく結果になります。少しはいいニュースがないとね(^^)v

食品と放射能Q&A:消費者庁作 これはわかりやすい!!

http://www.caa.go.jp/jisin/pdf/110530food_qa.pdf

我々にもわかりやすく書いてありますね。特に食品については細かく書いてあります。以前紹介したビールはばっさり切られてますね(+o+) 今回関係のないトリリウムの時には効くそうです。

「もっとわかる放射能・放射線」

http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/news/article/121/

CoSTEPが無料で配布してくださってます。わかりやすいです。

2011年5月30日月曜日

内部被ばくの恐怖!現代ビジネスの記事より

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6318

これだけ見れば4700人以上も内部被ばくしたのか!?と読めてしまいますが、もともとのニュースはこれです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110521-00000017-mai-soci

作業員から内部被ばくが見つかったケースが4956件あり、うち4766件はその作業員が事故発生後に福島県内に立ち寄っていた


「人」ではなくて「件」と書いてあるところに注目。一人で複数回検査を受けることもあるとも書かれていましたし、通常、一度目で正常値であれば再検査することはなく、異常高値であれば正常化するまで何度でも測定するでしょう。ですから福島に立ち寄った4700人と考えるのは早計と思います。


むしろ私としてはこのニュースが今頃話題になるほうがショックでした。柿沢氏の衆院予算委員会での質問が5月16日の16時頃だったと記憶しているんですが、私の中では大ニュースで自宅に帰ってからネットにひっついて検索しまくったんですが一切ニュースになってないんですね。ソースがないのに聞き覚えだけで書き込むわけにもいかないでいたら、ネットに載ったのが21日ごろ、世間の注目度ってこんなもんなんだなあと思った記憶があります。


時間を経てよくよく考えてみると、確かにあの時点で外にいればI-131を吸引することは考えられますし、半減期が短く、2~3か月で影響がなくなることを考えると騒ぎになりずらいのでしょうが、当時近くにいたものとしては深刻です。まあ、このようなニュースも原因や経緯、そして今後の予後などがある程度わかれば安心できるのですが。とにかく「恐怖」に対し「安心」するためには正確に状況を把握できることが一番です。

原子炉は40年間も運転できない?(河野太郎氏ブログより)

http://www.taro.org/2011/05/-httparchivemag2com0000006653indexhtml-climate-parliament.php

確かに完璧な見切り発進で始まった原子力発電、使用済み燃料を処理することは世界的にも難しい状態です。その上で国内での処理施設建設がストップすれば使用済み燃料であふれだす状態になります。我々はこの核廃棄物の処理からは逃げ出せないのです。

第一原発のデータが自動更新でグラフに!

http://oku.edu.mie-u.ac.jp/rad/

奥村先生のお力でとてもわかりやすいグラフになってます。
やっぱり大事なのは日々、どういう状況になっているのかを自分の目で確かめること。
国や東電、マスコミを信用してもいいと思いますが、信頼しすぎると飯館のようにあとになってということにもなりかねません。信じて応援はしながらも人任せにせず、自分のことは自分で守る、そのためにはある程度の労力は惜しまないというのは必要だと思います。

2011年5月29日日曜日

5号機が暴れだした?

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110529_01-j.pdf

5号機は原子炉冷却と使用済み燃料プール冷却を1台のポンプで交互に行っているらしいです。意外とアナログなんだなあ。多めに注水することで温度は下がってきているそうですが、冷温停止していてもこんなことが起こり得るんですね。原発って最先端の科学を結集してあらゆる事態を想定して対策を講じているものと思ってましたが、そうではないんですね。結局行っているのは人間。自然の力をすべてコントロールしようなんておこがましいことだと思います。今日の沖縄の暴風雨、アメリカを襲った竜巻もきっと「想定外」の出来事になるでしょう。そうであれば「想定外」の事故が起こっても取り返しのつく程度のことしか人間はやってはいけないですね。

今日の雨、濡れない方がいい?

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/29/1306615_052910.pdf

文科省の資料を見ると最近のダストにはほとんど検出されません。IとCsだけじゃないかという指摘はありますが、それ以外のものはさらに重いので、この二つが検出されないのにたとえばウランとかストロンチウムだけ検出されるってのは考えにくいですね。かえって雨空だと空気中に埃として舞っているダストも落ちていると思いますので、ほとんど考えなくてもいいと思います。

校庭の表土を処理すると?

https://spreadsheets.google.com/ccc?key=0At4K8sQgIorQdEpnQmFnSmZZSU9aM1I0SXRKOXRhT3c&hl=ja#gid=15

校庭の表土を処理すると平均17%程度の放射線値の低下がみられるそうです。でも遅くなれば遅くなるほど効果はなくなりそう。そろそろ大雨ですからだんだん深く浸潤しそうです。

放射線測定器の選び方

http://www.edenki.co.jp/shopbrand/020/009/X/

放射線の測定機には上記のようにいろんなものがあります。私が使っているのは中国製FJ2000、精度は高いらしいですが、最小測定値が0.1μSv/hまで。むしろ原発で作業するときに使用するのに向いてますね。通常使用には0.01μSv/hまで計測できるものがいいでしょう。またβ線とγ線それぞれと両方計れる機械がありますが、両方計れる際には数値は不正確に高くなりますので、数字を評価したいのであればγ線のみ測定できるものがいいと思います。サーベイメーターで正確な数字を測定したいのであれば測定管にキャップをすることを忘れてはいけません。異常高値を示してびっくりしますので(^O^)

2011年5月28日土曜日

文科省広報

福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について

http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1306590.htm


要約しますと
  • 1mSv/yを目指しますよ
  • そのための土壌の改善などにお金をだしますよ
ということでしょうか?
とにかくやれることを出来るだけやってほしいですね。避難云々はまた別に考えてもらって。

137Csの日本人成人男性の体内量の推移

http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010107/05.gif

1950~60年代の大気圏核実験の影響によって日本人成人男性の体内には現在の50倍もの放射性セシウムが検出されていたんですね。当時は現在のように情報も公開されていなかったので話題にもならなかったんでしょうが、現在よりも劣悪な環境だったんですね。だからいいというわけではありませんが、50年前に20~30歳ということは現在70~80歳。みなさんお元気ですよね。放射性セシウムを克服されていたんですね。

中央台の環境放射線値(H23.5.17)

ちょっと古いですけど中央台の環境放射線値をアップします。

2011年5月27日金曜日

最も重要なのは家での過ごし方

校庭での放射線値が高いと問題になっているようですが、こんな資料があります。
http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/history/59-15.pdf

見てわかるとおり、実はコンクリートでできている建物の中は安全なんですね。校庭は危険かも知れませんが、むしろコンクリートでできている校舎の中にいる方が安全と思われます。そうなってくるとむしろ気をつけなくてはならないのは大抵の場合長く過ごす木造家屋の中での過ごし方。今日はちょっとそれを考えてみますね。

まずは個人の家でどこが放射線値が高いかを知ることが重要です。私の家でダントツに高かったのはベランダの排水孔です。雨に濡れ、雨水が流れていく排水溝には高濃度の放射能があるものと思われ、特にそこにあるほこりはかなり高濃度の放射能と思ってもいいかも知れません。できればきれいに除去し、庭の隅に穴を掘って埋めてしまうのがいいでしょう。小さいお子さんをベランダで遊ばせたり、ベランダに洗濯物を干して、落としてほこりがついてしまったら注意して落とした方がいいと思います。

家の中は、中に行けばいくほど安全ですが、私の経験では原発側の窓の値が高かったです。ですから、寝るところはその窓から離れたところで寝るのがいいのでは?また、外から帰って来た際に家の中に放射能付きのほこりを持ち込み、ため込んでいることも考えなければならないでしょう。こまめに掃除したり、空気清浄機も有効かなとも考えています。ここで注意しなければならないのが掃除機。安いフィルターを使うと折角のほこりもフィルターを通って出てきてしまいます。高くて目の細かいフィルターを使いましょう。粘着させるモップなんかは有効かな?

そろそろ環境放射線値は全体的に下がってきており、外部被ばくそのものはそんなに心配しなくていかもと考えてます。放射能を吸い込んだり食べたり飲んだりしないことは重要ですね。

マスクは本当に有効?

空気中を漂っている放射性物質、とりあえず大きさを調べてみると

131I、137Cs及び103Ruの3核種の場合、0.43μm以下に全体の放射能の50%が存在し、
http://blog.goo.ne.jp/tetsu7191/e/101d3010063202bddebc359b74f1c1be

とあります。

分子レベルだともっと小さいですが、大気中には「エアロゾル」という粒子の形で存在しているものと思われます。このレベルだと抗ウイルス用のN95マスクは有用と思われますが、通常の花粉症用のマスクは全く関係なく通って行くかも知れません。エアロゾルレベルにはこんなのも有用と発表されています。


しかし(ここからは私見です)、現時点ではほとんど大気中には放射能は検出されておりません。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/26/1306128_052619.pdf

となると、今後問題になってくるのはいったん沈降して土やほこりに吸着されたセシウムということになります。そうなれば通常のマスクでも十分ブロックできるのでは?セシウムの粒子そのものはブロックできなくても、量は十分に減らせそうな気がします。今後は花粉と同じ扱いでブロックすればいいと思います。

お魚を安全に食べるには?

http://katukawa.com/?page_id=4304

私も魚料理がとにかく大好きです。今でも食べまくってますが、いざご家庭でお子さんに食べさせようとするとちょっと心配ですよね。そんな時はこのページをご覧ください。とにかく潮の流れを考えること大切。黒潮系のお魚は南から上がってきますのでどうやら安心かも。境目は銚子ですね。私の大好きなカツオなんかはまず安心か?また表層にいる小魚は汚染されている恐れがありますが、マグロ、スズキ、マダラ等の大きめの魚のピークは半年から1年後らしいです。どうやらいま出回っているのは安心かな?それとストロンチウムは骨に蓄積する性質があるので、成長期のお子さんの場合には特に骨は外して食べましょう。

放射能防御にはビール!

http://www.nirs.go.jp/information/press/2005/08_11.shtml

アルコールには放射能を防御する働きがあるらしいです。特にビールがいいとか!?でも放射能をブロックしてもメタボになったらそっちの方が危険かも?

いわき市のリアルタイム環境放射線値測定

http://mini.fukushima-nct.ac.jp/fuseken2/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=30

USB ガイガーカウンタを用いてリアルタイムに測定しています。日々変動していることが分かっていいですよ。その他いろいろな所に行って測定しています。私も時々協力してます。

中央台の環境放射線値(H23.5.19)



散歩しながら測定してます。山沿い、湿地の近く、草むらなどが高く、風通しのよい道路などは低めです。

今年の稲作は・・・・

http://jssspn.jp/info/secretariat/post-15.html


東北の土壌にはゼオライトというセシウムを吸着する物質が多く含まれていますので、どうやら湧水にはあまり出てこないらしい。さらには稲に存在するセシウムも7%程度しか玄米に移行せず、さらにはそのうちの30~50%しか白米には移行しないらしい。また肥料としてカリウムを多く与えることによってセシウムと競合させることもできるらしい。じゃあ、カリウム入りの肥料を十分に与えて、精米すればそんなに心配ないかも。さらには、93%が稲わらに残っているらしいので、それをうまく処理すればセシウムを除去することも可能なんでは?というわけで今日のまとめ

今年の稲作は


  1. カリウム入りの肥料を多めに
  2. 心配なら精米を強めに
  3. 刈り取った稲わらは田んぼに戻さず、ちゃんと処理を!